今日のカフェボンボンは、『Study of PHOTO』。
世界の「名作」写真約80点を取り上げ、作家やテーマ、時代背景を読み解きます。
ロバート・キャパ、アンセル・アダムス、マン・レイ、シンディ・シャーマン、荒木経惟をはじめとする写真家たちの傑作を堪能できる一冊です。
『Study of PHOTO 名作が生まれるとき』
著者:ヴァル・ウィリアムズ/訳:SOMEONE’S GARDEN.LLC、碓井千鶴
/日本語監修:タカザワケンジ
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社
名作といわれる写真には、それぞれストーリーがある。
作品が生まれた目的や背景を知ると、一枚の写真のもつ意味が大きく変わるかもしれません。
表紙カバーは、イギリスの写真家マーティン・パーの「ザ・ラスト・リゾート」シリーズの一枚。
「この水着姿の女の人たちは一体何をしてるんだろう?」と引きつけられる。
カメラはカウンターの内側から、ホットドッグや飲み物を求めて行列に並ぶ女性たちを写し出す。
狭い空間でひしめきあう女たちは、みな不機嫌で放心した表情をしている……。
著者は「ダンサーのように動く被写体」と書いているけれどまさにそう。
日常風景なのに演劇的。「私はリアルな中からフィクションを作り出すのが好きだ」というパーの写真哲学を示す作品です。
本書の「朝時間」は、1957年のロンドンのストリート。
空に向かって両手を広げ、逆立ちしようとする少女の躍動感あふれる写真です。
報道、記録、ポートレイト、現代アートなどさまざまな分野の名作をお楽しみください!!
Love, まっこリ〜ナ
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カメラ日和な本②名作写真がおもしろい!
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